2013-02-01

1月31日地元説明会(大泉)議事メモ


 沿線住民の会から提供いただきました。



1 月 31日(木)国交省からの説明会     記録:東 秀実
大泉会場 165の席が埋まりました。

19:30~20:10説明  20:11~21:50質疑応答

総合司会 佐藤(国土交通省甲府河川事務所)
あいさつ
 甲府河川事務所 小林・宮下
 山梨県県庁推進課 細川・渡辺
 北杜市 浅川・早川
国交省からの説明
 経過説明(会場で配布された資料に基づき説明)
 意見聴収して第三者機関のワーキンググループへ報告する。
ファシリテーター 山梨大学准教授 箕浦一哉氏(昨日間違えました)

会場からの意見(90 分)

ファシリテーター:昨日は会場からの提案で、意見に責任を持つ上で、地区名と氏名をということだったがどうか。(会場:合意の拍手)

会 場:笹子トンネルの事故に関して謝罪はないのか。
国交省:痛ましい事故が起きてしまった。肝に銘じて十分な管理をやっていきたい。しかし、公式に発言する立場ではない。

会 場:国の予算はメンテナンスにかかる費用を計上しているか。
国交省:維持補修費は計上している。清掃などにも使用している。

会 場:結論ありきで話を進めている。少子化が進む中で本当に高速道理が必要なのかどうか。高度差を考えて経済性を主張するが、経済性の全くない高速道路は留保すべき。拙速すべきではない。真摯にこのルートが必要であるかどうか考えるべきである。素晴らしい景観で移ってきた。眺望権や生活権を奪わないで。
ファシリテーター:高速道路は必要であるかどうかという質問でよいか。
国交省:必要性は認識している。(中間とりまとめの内容を説明)

会 場:高速道路の話になっているが、みんなが望んでいるのは 141号の改良。高速道路と 141号線の比較はしたか。
国交省:141号線は通行止めがあったりきわめてぜい弱。一般道を4車線にするのは難しい、急勾配を解決できない。ネットワークを作ることが大事(ほか繰り返しの回答)。

会 場:この計画は27年前の右肩上がりの時代のもの、少子化の時代 3.11の復興やインフラ整備などひっ迫する財政赤字で新規に作るのは無理。新聞の社説によれば高速道路の利用率はこれから低くなることは間違いない。観光振興につ いても通過型になり衰退していくのは間違いない。
会 場:今まで高速道路の恩恵はあったが見直してほしい。北杜市が合併して8年、 未来像を検討し、「人と自然が躍動する都市を作る」を目指した。景観が良く環境都市では日本一の北杜市を高速道路で遮らないでほしい。水・空気・星空など貴重な財産。人を呼べる。大泉は人口が増え活性化がすすみ税金も増え貢献している。また、下井出地区は優良農地でありつぶさないでほしい。

(WGの機能についての質問が続く)

会 場:WGは何人で構成しているのか。(3 名との回答)3名の中に道路構造に詳しい人はいるか。山梨県の人はWGに入っていない。なぜいないのか。WGの役割はなにか。
国交省:埼玉大学の久保田先生は土木関係。山梨県の人は入っていない。関東地方小 委員会で10月の実施した提案に基づき、ルートの検討をする。

会 場:ルートの検討だけか。物流や交通量などの情報を知っているか。経済効果のない高速道路を今作るべきではない。
国交省:できる限りの情報はWGにあげている。この説明会で出たことは上げている。

会 場:長坂の会場でWGは高速案を白紙に戻すことはできないと聞いた。決定権はどこなのか。
国交省:平成9年2月5日基本計画された。国幹会議を開いて決めているので変えられない。(組織的なことを説明する)

会 場:意味不明、端的に。
国交省:基本計画は国土交通大臣の決定。国土交通大臣 → 国幹会議を持って決定。

会 場:小委員会に通せば国幹会議まで戻せるのか。
ファシリテーター:「手続きの可能性」についてお答えいただけるか。
国交省:今は回答できない。こたえられる立場ではない。

会 場:次の大泉の会(2月10日)で回答して欲しい。
国交省:いつ回答できるかも含めて次回の説明会で。

会 場:小委員会がなんの決定もできないなら説明会そのものが無意味。必要性が論議できる会でなければ説明会の意味がない。
ファシリテーター:「必要性について論議できない説明会は意味がない」という意見が 多いように感じる。手続きの可能性については回答できないということなので別の角度からの発言を。

(「賛成の意見もある」と会場より声があったが意見としては出なかった。)

会 場:自分でいろんなルートを通ってみたが、予測される高速との差は5分程度。 中央道長坂を使うと八ヶ岳横断幕になってしまう。別ルートの再検討を!

会 場:機能安全性の低下の懸念、笹子トンネルの事故など社会資本はメンテナンスの時代に入っている。限りある国家予算の評価をどうしているか。
国交省:インフラメンテナンス・維持管理費は重要なもの。一方で新設の道路建設も大事な事業。

会 場:長坂会場で交通量の算出はしていないと言ったがありえない。隠しているように思える。本当に調べていないのか。資料を出さないのであれば開示請求はできるのか。
国交省:案の段階なので行っていない。

会 場:事業の進め方の最初に<道路交通調査>と書いてあるが、書いてあるだけか。
ファシリテーター:交通量の算出はしていないというが、その調査とはどういうことか。
国交省:現時点での調査のことで将来の予測調査ではない。
ファシリテーター:調査はいつのことか。
国交省:平成 9 年現在のこと。

会 場:調査をしたうえで交通量が少ないから公表しないのでは。採算が取れないから国の直轄事業になると聞いているが。
国交省:事業自体が決まっていない。着手段階で決まる。

会 場:予測なくして必要性の立証はできない。2008年をピークに人口は減少するのにインフラは増大する。少ない人口で維持できるわけがない。人口予測が出ているのに負の遺産を残そうとしている。

会 場:アンケートについては、配布の仕方・集計の仕方に問題がある。石田委員長 が民意を問うと言い、アンケートによって民意を問うことになっている。にもかかわらず、なぜ集計しないのか。ある資料によると53%が141号線の 改良を望んでいる。民意の取り方をどう考えているのか。 新ルートは唐突に出てきた。なぜ出てきたのかわからない。HPに載ってい るものではない小委員会のたたき台を出してほしい。また、11月21日のWGのたたき台も次回の大泉の説明会に提示して欲しい。国交省が先に作っているはず。改めてアンケートを取りたい。住民も一緒の共同作業でやっていったらどうか。そうすれば、賛成・反対がはっきりするので従える。
ファシリテーター:民意をどう考えているか。次回の大泉の時にWGのたたき台の提示を。
国交省:民意を取ることは大事。

会 場:この道路を作る“投資と効果、費用対効果”を絶対出してほしい。多くの人が反対しているのに驚いた。過去に141号線に沿った高速道路案があったが 難しく立ち消えになった。私の部落ではみんなが賛成だが141号線と高速を どこでドッキングさせるのか、勾配がありとても難しいはず。金もかかるけ れど高速を無理に作るのも難しい。ドイツではアウトバーンが。無理をしないでほしい。日本のアウトバーンを作ってほしい。限りある予算は補修に回さなければいけない。

会 場:高速道路ありきなので、本当に必要なのかどうかアンケートを取ってほしい。JCの近くだが集落の分断はないか。子供を連れてきているが、子供に負の遺産は残したくない。
国交省:一つの地区の分断はなるべく避けるように、と言うことに配慮している。
会 場:考えが逆だ、採算性が計算されていない。後々、採算性が取れないとわかったらどうするのか。壊すのか。
国交省:事業着手する前に判断をする。

会 場:北杜市の中で賛成・反対と2分するのは嫌だ。みんなでよい知恵を出し合いたい。
ファシリテーター:本当に反対だけが多いのか国交省も知りたいと思う。
  (終了 21:50)

2 件のコメント:

  1. 自分は今のところ別荘族だけれど、うちにはアンケートの配布もなにもなかった。
    週に一回清里に通うような生活をしていて、知り合いも多いし、ネットでも情報交換をしているので、今回のことは知ったが、それ以外では何もない。
    うちの周りの別荘族はおそらく何も知らないだろう。

    国は141号の脆弱性を盾にしているが、雪や悪天などで通行止めになりやすい中央道を整備、強化する方が先なのではないか?
    ましてや、今回の笹子の事故を振り返っても、新しい高速を云々している場合ではないだろう。

    現在の環境アセスも、結局は何かを作る事前提で動いている。この高速を作ることで、自然は減少し、騒音、大気汚染、光害なども必至。法律で許されれば何をしてもいいという考えは捨てるべきだと思う。

    そもそも、国はこんなところに大金をつぎ込んでいる場合なんだろうか?他に使わなきゃいけない物、事があるのではないか?

    ルート案の検討という、作ることありきの話し合いではなく、作らないことも選択肢に入れた話し合いが持たれるべきでは?

    今、この時代を迎え、なんでもかんでも便利を追い求めるのはおかしい。

    と、個人的には考えます。

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  2. はやし様
     ブログ管理人です。コメントありがとうございます。
     大泉や高根の大泉寄り地域では大分知られてきましたが、それ以外の地域では今も知らない方が多いのが実態かと思います。
     ご指摘の点全くそのとおりです。可能ならば地元説明会に出席されて意見表明するのがベストですが、ご都合悪い場合は国交省が意見提出用サイトを設置しておりますのでそれ経由でも意見提出できます。 http://www.chubuoudan.com/iken_form/index-3.html

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