2012-11-22

第1回ワーキンググループ(11月21日)議事メモ


 まだ本体資料が国交省サイトにアップされていませんが、昨日のワーキンググループ(WG)の議事メモを先にアップします。聞き間違い等あり得ますのでこの資料は参考にとどめて下さい。正確を期すには、1〜2カ月後に公表される正式議事録をご参照下さい。


国土交通省社会資本整備審議会道路分科会関東地方小委員会 中部横断自動車道(長坂〜八千穂)第1回ワーキンググループ 議事メモ
2012年11月21日 18:40-19:50
九段第3合同庁舎11F共用会議室4


久保田)座長の久保田です。道路ネットワークは必要、ルートは別途検討した方がいいとのことでご指名いただいた。3回開催予定、次回は現地も見せていただく。この3名でルートについて徹底的に検討し結果を小委に返す。

久保田)議事次第。今日は1件のみ。山梨県内のルート検討。事務局より説明を。

小林)国交省甲府河川国道事務所の小林です。資料1−1を説明させていただく。
 1ページ。計画段階評価の進め方。
 2ページ。中部横断道の概要。
 3ページ。ルート検討の対象区間。
 4ページ。これまでの関東地方小委員会の審議結果。
 5ページ。今後のルート検討に関する第2回アンケート結果や自治体からの各種意見、要望。これらを受けルート帯(案)の考え方を4点にまとめた。連結可能位置(案)の考え方として4つの配慮事項に整理した。なお、今回ルート検討に当たり山梨県及び北杜市から要望をいただいた。別添資料(注)をご覧いただきたい。
 6ページ。具体的なルート帯・連結可能位置案。A案とB案。ルート帯は従来よりも幅を狭めた。中央道からは長坂ICのやや北で分離。双葉に近くという要望をいただいていたがルートが長くなる。野辺山方向に向かう際山が急峻でトンネル、建設費高騰するため長坂周辺で接続。ルート帯内のインターチェンジ設置場所として赤で示した。
 7ページ。ルート帯案の詳細。配慮すべき土地利用、観光地等を図示。優良農地への配慮は今後検討していきたい。
 A案。主要な住宅地、別荘地、観光地を回避し道路の勾配が確保できるようなルート。なおルートの東には急峻な山地がありそのルートだとトンネルが増え建設費高騰するため中腹を活用した。
 B案。途中141号と並走し勾配を確保しながら野辺山方向。
 いずれのルート帯も幅の中に別荘地などが入っているが極力回避する方向で検討。
 8ページ。連結可能位置案の詳細。観光地、湧水池などを記載。ABとも141号やレインボーラインとの交差位置を連結位置とした。
 9ページ。AB案の比較表。A案は県道清里須玉線、B案は141号で接続。

久保田)皆さんご意見を。

小濱)観光的な立場から意見を。北杜市長からアクセス道の要望があったが、この道路の目的として観光の振興がある。当然これらを担保する必要がある。観光地の中心は清泉寮と思うが、B案の方がよろしいと思う。理由はアクセス確保。A案の問題点は、県道608号につなぐと清里観光にとってあまりメリットない。大型バスの通行に疑問。A案のインターは理論上は可能かもしれないが実際はかなり難しい。

久保田)この県道は。

小林)車道幅5m、センターラインが引かれていない道路。連結可能位置から141号に行くためには1本川を越える必要があり、ここは谷なので一度下りてまた登るつづら折りになる。大型車進入の規制はない。60km出せない道路。

二村)どう見てもB案の方がいいように見えるが、A案のメリットは。

甲府事務所)安全ということであればA案。詳しくは現地をご覧いただければ。

小濱)A案が直線にも関わらずB案の建設費が高い理由は。

小林)A案は山の中腹を通し橋梁などが多い。

小濱)清里観光に県道605号を使うのは現実的でない。アクセス道路の建設費も加えてメリハリ付けてみては。

小林)検討して反映する。

久保田)つづら折りの道で清里に向かうのはこのWGとしてはないということだろう。

小濱)9ページの表で、アクセス性だけが違い他はほぼ同じ。違っているところはもっと書き込んで。

甲府事務所)おっしゃるとおり。現地も見ていただいてどの項目を盛り込むか議論。

久保田)もう少し幅広くルートを考えるということでこのWGになったが、長坂IC付近で接続というのが前提になっている。このことはWGとして了解するということか。

二村)合理的なものであると考えている。賛成。

小濱)AB案ともに、従来よりも南側にしたことは評価できる。特に北杜市の皆さんの中に住宅地との近接性を心配している声があったので南側にしたいきさつ、これは高く評価してよろしいと思う。

久保田)WGとしてはこの前提で議論。
 5ページの表。ルート帯案の4点、これらを満たしているかどうか確認したい。

小林)7ページの図。考慮4点は、土地利用、観光地アクセス性、自然環境・景観、コスト縮減。それらに配慮しAB案を作成した。

久保田)ということで、このルート帯の中で検討すればこれらの点はクリアできるということ。

小濱)5ページの意見等。これだと結論ありきでアンケートをしたように受け取られかねない。例えばルートの妥当性といった聞き方をアンケートでしていたので、実際のアンケート回答の方向でまとめた方が。事務局にお任せするが。

事務局)了解。

二村)連結位置の間隔とはどういう意味か。

事務局)インターチェンジの間隔は5-10km。そういった点も配慮しながら決めていきたい。山梨県内区間で2箇所と考えている。実際に設置するかどうかは今後の判断。

久保田)7ページ。AとBの間に空間があるところ。この浅川湧水付近の直線はどうなのか。

小林)大門川の谷になる。ほとんどが高い橋梁になる。ICはつくれなくはないがコストが嵩む。

久保田)中央道の接続の位置はこれでよろしいだろうと。AとBの2つのルート帯で考えていく。どちらがいいのかについてはBがいいという意見があったが詳細は現地を見てから。今日はこれらの点で合意したということで。

小林)10ページ。第2回ワーキングは12月8日(土)、ルート対象区間の現地調査。詳細は検討中。
 11ページ。地元説明会開催の概要。北杜市内5地域(長坂、大泉、高根、須玉、小淵沢)と南牧村平沢地区で平日と休日の2回開催、計12回。12月中旬から1月中旬の約1カ月間。ファシリテータによる司会進行。周知期間とりたい。12月初旬には周知を行っていきたい。

久保田)ご要望等あれば。

小濱)住宅地や別荘地も見れば、我々に意見を下さった方も納得していただけるかと。

久保田)ご配慮いただきたい。

二村)高速に来てほしくないという意見を多くいただいているが、逆に高速に来て欲しいと要望しているところがあればそこも見られるように。

久保田)事務局で配慮いただければ。

小濱)二村先生のご意見もっとも。元気のあるところとそうでないところがはっきりしている。

小濱)5ページと6ページの間に1枚いるのかと。なぜこのAB案になったのかという説明が必要。地元とのコミュニケーションとの結果こうなったと。

事務局)了解した。

二村)懇切丁寧な説明が重要。

久保田)虚心坦懐で現地を見て審議。

事務局)本日審議いただき感謝。速報は後日公表。久保田座長に一任。

(議事終了)


(注)
 別添資料は、山梨県及び北杜市長から国交省に提出された要望書2通。内容は以下のとおり。

山梨県県土整備部長から国交省甲府河川国道事務所長あて(平成24年11月13日)
 県としては、ルート選定に当たり、周辺環境や景観へ配慮すると共に、次の事項についても配慮いただき、一日も早い整備を望む。
 ◯利便性の高いルートの選定
  ・災害時に救助・救援のための「命の道」となる様、沿線地域との接続
  ・沿線地域の観光施設が集積している清里周辺の国道141号との直接の接続

北杜市長から国交省甲府河川国道事務所長あて(平成24年11月19日)
 以下の配慮を要望。
1.自然環境や景観への配慮
 計画沿線地域は、貴重な動植物の生息地であるとともに、多くの湧水群が点在する自然豊かなエリアであるため、自然環境や景観に配慮したルート選定を要望。
2.清里地域周辺へのアクセス強化
 ルート選定にあたり、本市の観光拠点の一つである清里地域へのアクセスの強化と、長坂〜清里間の地域へのアクセスを容易にするため、インターチェンジ設置を要望。

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