2012-10-04

10月4日信濃毎日新聞ウェブ版報道

 10月4日関東地方小委員会開催直前の記事ですので、実際の会議と違っているところがあります。


県内区間のアセス準備先行へ 中部横断道八千穂-長坂間
10月04日(木)

 国土交通省は、中部横断道のうち事業化されていない八千穂インター(仮称、南佐久郡佐久穂町)―長坂ジャンクション(同、山梨県北杜市)間34キロについて、長野県内区間(15~20キロ程度)を先行させ、環境影響評価(アセスメント)に向けた準備調査に入る方針を固めた。4日に開く社会資本整備審議会小委員会で了承されれば、詳細なルートや構造の検討を含め、近く調査に着手する見込みだ。

 小委員会は4月の前回会合で、全区間を高速道路構造で新設する案と、山梨県内の一部区間で既存の県道(旧清里有料道路)を活用する案の二つの整備方法が「有効」とする中間取りまとめをした。長野県内では沿線自治体から、早期に正式な事業として着手を認めるよう求める意見が強く、住民からも表立った異論はほとんど出ていない。

 一方、山梨県側は、環境や景観への影響を憂慮する住民グループらの反対意見が強く、国交省はルートを含め整備手法の検討を慎重に進める必要があると判断。小委員会は4日に予定していた最終取りまとめを見送る見通しだ。

 旧清里有料道路を活用すると、建設費を約400億円圧縮できる利点がある。だが、北杜市の住民グループは同市内の八ケ岳南麓での建設反対を主張し、急な勾配の旧清里有料道路活用への異論も強い。このため同省内には、同道路の活用や八ケ岳沿いのルートを避け、八千穂インター―長坂ジャンクション間の概略ルート(3キロ幅)のうち東側山沿いの採用が打開案として浮上している。

 概略ルートによると、中央道と結節する同ジャンクションは、中央道八ケ岳パーキングエリア付近に設ける予定。同区間の事業化や完成の見通しは立っていない。

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