2012-12-05

5年前の北杜市議会での中部横断道質疑

 平成19(2007)年12月20日の北杜市議会定例会でこのような質疑があったと聞きましたのでここに貼ります。原文はこちら


〇2番議員(岡野淳君)
 本日は、北杜市に関わるいくつかの道路事業について、伺います。
(略)
 次に中部横断自動車について、伺います。
 知事や市長が基本計画から整備計画に格上げを求めておられる長坂ジャンクション、八千穂インター間、これは北杜市の観光産業にどのようなメリット、デメリットがあると想定しているのでしょうか。北杜市は観光地としては、すでに 通過点になってしまったという考え方もあります。東京や京阪神からの観光客に とって、中央道があることによって、より遠くまで足を延ばすことが可能であ り、また山梨に来る人にとっては日帰り圏内となっています。そのような観光地 に、さらに高速道路が通ることで、北杜市の観光産業にとって、どのような影響 があるのか、ないのか、市長の考えを伺います。
 また、壮大な八ヶ岳南麓の景観を高速道路の高架が切り裂くであろうことについて、北杜市として国に対し、自然環境や景観にどのような配慮を求めるのか。 あるいは、意見や要望をどのように伝えるのか。これも市長のお考えを伺います。
(略)

〇市長(白倉政司君)
 岡野淳議員のご質問にお答えいたします。
 道路事業について、いくつかご質問をいただいております。
(略)
 次に、中部横断自動車道についてであります。
 中部横断自動車道の整備により、中央自動車道をはじめ、現在、整備が進められている第2東名や上越自動車道が接続されることから、日本海および太平洋の 臨海地域と山梨県、長野県との連携・交流が促進され、広域的観光ゾーンの開 発、支援等に寄与するものと考えております。また、災害時における周辺地域の 代替道路や緊急輸送道路の確保、地域医療サービスの向上、物流の効率化による、地域への波及効果などにも大きな効果を期待するものであります。
 市といたしましては、旅行時間の短縮により、通過型観光が助長されないよう、魅力ある観光地づくり、すなわちリトリートの杜づくりを進めることによ り、長期滞在型観光の推進に努めてまいりました。多くの方々が、北杜市の豊かな観光資源の中にある癒しの空間を体験する機会が増大するという意味では、大いに歓迎すべきものと考えております。
 また、基本計画において、ルートは明確にされておりませんが、国土交通省では環境に影響を与えないよう、事前に環境アセスメントを実施して、影響評価を する予定であると聞いております。
市といたしましても、環境に十分配慮しつつ、景観もできるだけ阻害せずに、美 しい自然環境や特色ある農村景観と調和のとれた道路となるよう、要望してまいりたいと考えております。また、北杜女性みちの会など、市民の皆さんから広く ご意見をお聞きし、国土交通省に要望してまいりたいと考えております。

〇2番議員(岡野淳君)
 以降、1件ずつ伺っていきます。
(略)
 次に中部横断自動車道、これについては、これもまた、その意味合いというの は、よく分かりますし、できれば非常に便利な道で、みんなが使うということも よく分かるんです。ただ、例えば清里あたりは、おそらく相当の影響があるんで あろうなというふうに思うんですが、例えば、今、清里はまち交で、かなりの金額を投入して整備をしております。そこに高速道路が頭の上を通ってしまえば、 完全な通過点になるんではないかと危惧する声は当然だろうなというふうに思う わけです。したがって、私が心配するのは、具体的に、この道路によって、清里、清里だけではありません、長坂にしても小淵沢にしても北杜市全体がそうな んですけれども、先ほど市長、リトリートの杜のことをおっしゃりましたが、具 体的にどのような、効果はあればあるほどいいので結構なんですが、リスクがあるのか、リスクを想定されているのかという点について、もしお考えがあればお 聞かせください。

〇市長(白倉政司君)
 道路を造る以上は、この道路を積極的に利用する。そしてまた、高速道路である以上は出入りができなければという問題は、当然出てくるわけです。だから、 私どもからすれば、仮に来年の早い時期に、たぶん国幹審が開かれると思います けど、その中で基本計画路線から整備計画路線へ格上げになった暁には、私ども 北杜市内へ佐久ルートも、なんとかインターチェンジぐらいは造りたいという活 動はしたいと思います。
 そしてインターを造った暁には、イメージでありますけども、出ていくよりも入る量のほうが多い、そんなインターチェンジに位置づけたいとは思っておりま す。リスクはものの見方として、いろいろな見方があるかもしれませんが、ゼロ とは申しませんけども、先ほど私が言いましたように、インターのイメージでいうならば、出ていくよりも入る量のことを考えるように位置づけていきたいと 思っております。

〇2番議員(岡野淳君)
 ありがとうございます。
 インターという話も想定ができるわけなんですが、もう1つだけ伺います。
 この中部横断自動車道を、先ほどもちょっと申し上げましたように、どのルー トを通るにせよ、たぶん高架で、特に八ヶ岳南麓のどこかを通るだろうというふうに思うわけです。これによる景観、あるいは自然環境に対する影響というの は、当然、危惧されるわけで、そういうことに対する市民の声というのは、今か らかなりあるわけですね。ですから、これは国が決めることといってしまえば、 それまでのことかもしれませんが、やはり地元として、いろんな声が出てくるの を、なんらかの形で吸い上げるような場を設けてほしいなというふうに思うわけですが、そこらへんに関しては市長、いかがでしょうか。

〇市長(白倉政司君)
 基本的には、基本計画路線から整備計画路線へ格上げするように、今、全力で戦っております。そういう意味からすれば、具体的にルートといわず、工法といわず、見えているわけではありませんので、私がここで、高架にはならないと思 います、言いにくいですけども。少なからず、北杜(長坂)から八千穂間を見た ときに、野辺山、南牧村くらいまでは、私は素人判断ですけども、このルートが 高架になるとは思っておりませんが、これはなんとも無責任な言い方で申し訳な いですけど、イメージです。いずれにしましても、ものをつくるときには、当然、環境アセスといわず、慎重を期していきますので、そのへんについても、私も北杜市長という立場の中で、そういうご意見を尊重しながら、主張してまいり たいと思っております。

〇2番議員(岡野淳君)
 4分ちょっとありますので。
 分かりました。最後に国交省の事業について、もうちょっと伺いたいと思います。
 これは先ほど、答弁をいただいたように、県単の事業ですから、費用面では北杜市に直接関わってくるということはないのかなというふうに思っております。 ただ、やはり道路整備ということですから、さまざまな影響が良くも悪くも出て くるということです。
 1つ、個人的な思いを含めて言わせていただければ、これはここで言うことではない、国に言えばいいと言われればそうなんですけども、八ヶ岳に限らず、北杜市の観光地というのは、何も道路を整備しなくては、魅力のない観光地だとい うことではないというふうに思うわけです。それは道路というのは、整備されればされるほどいいだろうということも分かりますが、国もお金が有り余っているわけではない、どこかに埋蔵金があるという話も聞きますが、決してそんなこと はないわけで、なんでもかんでもお金をかけてもらえればいいというふうには、実は思えないわけでして、もう少し、そういう意味では必然性というものが、 ちょっと見えないなというふうにも感じるわけです。
 引き合いに出すことでもないのかもしれませんが、高知県の馬路村というとこ ろの村長さんが講演のときに、こんなことをおっしゃっていました。観光客の人から、道が狭いから不便だと、広げろということがあったそうですが、それに対 して、不便なところにわざわざ来るから記憶に残るんだといって、頑として道路 拡張に対して、首を縦に振らなかったんだということをおっしゃっていました。 1つの見識というか、考え方だろうと思いますが、北杜市の場合、人と自然と文 化が躍動する環境創造都市、そういう中にあって、八ヶ岳南麓エリア、あるいはその他の観光地が、北杜市の観光地としてどうあるべきなのか。そこを市民ともども考えていく時期に差しかかっているのではないのかなというふうに思いま す。そこらへんのことを市長、一言お願いをできればと思います。

〇市長(白倉政司君)
 道路といわず、いろいろな見識があっていいと思います。だから、政治はおもしろいんだとも思いますけども、ただ、私たち北杜市を、今、見たときに、生産基盤や生活基盤(インフラ整備)は、そうはいっても、この時代にしっかりして おきたいという思いはあります。ただ、諸事業を行うときに、ランニングコスト をはじめとして、後世に負担を残すようなものは避けようという思いを、今、私 は持っているわけであります。したがいまして、道路をはじめとした生活基盤な るものはできるものだったならばやっておきたい。とりわけ、今言った中部横断道路みたいな、大きい話というと語弊があるかもしれませんけども、今やらなければできない事業は一生懸命、汗をかいて みたいなと思っているところであります。
 いずれにしましても、このご時勢でありますので、メリット、デメリット、賛成もあれば反対もあるということもあるかもしれませんけども、市民の意見を聞いて、補うものは補い、不足のものはこうしてほしいという要請をしながら、最大公約数として、いい結果を生みたいと思っているところであります。

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